Yanaのイラキダンス ヤーナのすごすぎる首の柔らかさ


ウクライナのダンサー、Yanaのイラクのダンス のWSに参加しました。
Yanaが最も得意とするダンスの一つです。
WSには日本の有名なプロの方たちも何人か参加していました。

私にとっても初めての体験でした。
イラキダンスはオリエンタルダンサーにとっても未知の領域ですね。
まず、ベリーダンスを始める人で
最初からイラキダンスに挑戦する人ってほとんどいないですよね。
オリエンタルやジプシーなどの慣れてきて、
新しいことにチャレンジしたい人、向けなんですね。
Yanaも言っていました。私でさえ、難しいダンスなのだと。

とにかくなかなか教えてくれる先生が日本にこられない、
というのもあってイラキダンスのWSはとても貴重な体験です。

私がまず驚いたのが、Yanaの首の筋肉の柔軟さです。
レッスンの最初のストレッチの時、真横に傾けると、耳が肩に触れています
(首がもげているように見えました…)

私の首はYanaの半分ほどしか曲がりませんが…。

イラキダンスは激しく、首を回したり、8の字に振り回す、顔を左右に振る(首のシミー)
などの動きを組み合わせるのですが、
首がもげないか、私は恐ろしくてあんまり強く動かせませんでした。

他のダンサーのWSに行った時も、
「首はとにかく繊細だから、体調が悪い時は回さない、など気をつけて。」
と言われていましたし。

でもYanaは、
誰でも練習すればできるようになる
という考えのようで、進めていきます。

私たちはベリーダンスの練習の時、
腰が大きく動くように筋肉をのばし、可動域を広げていきますよね。
首も同じなんだそうです。

首のストレッチをし、曲げたままの状態でしばらく待つ。
「1時間くらい待つのよ」
とYanaは冗談を言います。
週に2回やるといいんですって。

首が大きくまわることで、髪もふりまわせるようになる、
ヘッドロールは、頭の動きではなく、首の筋肉の動きなのだ

と言っていました。

このWSでとてもつらかったのは、首を振り回した時。
私はくらくらして立っていられませんでした。
それも、ターンの時に視線を一点に定めるのと同じで、
ずっと目線は前を向けておく、といっていました。
これもきっと慣れですね。
ターンも慣れると目が回らなくなりますもんね。

イラキのステップは独特です。
ハリージのそれと似てるんだけど、少し違う。
ジャンプとも違う、膝を使い、上にはねるような感じ、なんだそう。

上半身を前に少し倒し、お腹からヒップにかけて(胸ではない)キャメル
(アンジュレーション)しながらのステップは本当にかっこよかったです。
Yanaの様に上手にできるようになれるといいなあ❤

選曲のセンスもよかった。
例によって今回も恋愛の曲です。

ある男性が女性のことをすごく想っている、
でも彼女の両親は自分を家に入れてくれない、
自分の心に火をあちこちに飛ばしたい!

っていうような歌詞です。
振り付けに、手で火を投げつけるような動きもありました。

今回のイラキの振り付けでは、フロアワークがでてきました。
私はとても苦手です。
床が汚い場所で踊ると衣装が汚れますしね。
ショーで踊れる場所は限られると思います。
でも寝そべって、胸から起きあがる動きはかっこいいですね。

このフロアワークの部分が特に難しかったので、
みんな、床に座っている状態が長かった。

生徒さん「足、痛くないんですか?」
Yana「もちろん、痛いよ!あなたが痛いことは私にだって痛いわ」

と言って、笑わせていました(笑)

Yanaも途中からこれは難しすぎたと思ったのか、
(今回イラキダンス初体験の人が多かった)
一日中WSをやっていてみんなも自分も体力が持たないと思ったのか、

途中から、
テクニックをまずやりたいか?
それとも最後まで振り付けをやるか?
みんなに聞きました。

多数決でテクニックを練習することになり私も、内心ホッ。
ステップの動きとヘッドロールを教えていただきました。

やっぱり首を開発しないと、このダンスはできないと思いました。
でもできるようになれば、
他のダンサーと差をつけられる、とてもかっこいいダンスです。

私は、ふと周りの様子を見てみましたが、
みんなで頭を振り回している光景はすごいものでした…。
床が、抜けた髪の毛だらけになったのもちょっと気になりました…。

とにかく、Yanaは私は出会った中で、一番気さくで、明るい人だと感じました。
私には、ダンサーは美しい人が多いからか、ちょっとツンとした感じに見える…。
でも、しゃべってみるとものすごくいい人!
っていうパターンは何度も感じたことがあります。

でも、Yanaは少しもそういうところがなく、どこからどう見てもフレンドリーでした。

そして、Yanaにも日本人の生徒さん達が、まじめで熱意を持ってWSに挑んでいることが
伝わっているようでした。

「大丈夫?心配だわ。難しい部分の振り付けを変えてもいいよ。これでいい?」
と何度も聞いていました。
 
でも誰も変えようとしないので、
「なぜ全て同意するの?こんなの初めて。
皆さんの挑戦を尊敬する!」
と言っていました。

それは、私がエジプトでWSを受けた時も思ったことです。
日本人は真面目です!

他の国の人たちは、疲れたり、途中でついていけないと思うと
ギブアップしてしまう人が多いです。
もったいないことですね。

めったにない機会だし、やっぱり最後まで挑まないとね。
高いお金も払っているんだし、元をとりたい!と思ってしまいます。
それにちゃんとやらないと先生にも失礼だし、って
日本人だったら、そう思うんじゃないでしょうか?

Yanaが以前アメリカでWSを行った時、
最初、クラスには35人の生徒さんがいたのに、
20分後にはたったの5人しか残っていなくて、みんな座りだしたそうです。
イラキじゃなくでオリエンタルだったのに!

Yana「なぜ座っているの?」
アメリカ人生徒「だって難しすぎるもの」

という、お話をされました。

最後にYanaからのメッセージ。

「イラキダンスは難しいダンス。
だから、できないからって自分はダメなダンサーだと思わないで
私にだって難しい。

私のスクールに5年前、ある女の子が入ってきた。
彼女はとてもシャイで、名前を聞いても小さい声で、

女の子 『マリア… 』
Yana『え ?! 』
女の子 『マリア…』 

しゃべることすらできず、いつも後ろのラインで練習していた。
勉強ばかりしていたから猫背。とても上手とは言えなかった。

でも今では彼女はスクールの一番の先生よ。

NO ONE HAS BEEN BORN AS A PROFESSIONAL. 
(誰もプロとして生まれてきてはいない) 

     ↑
(こんな感じの英語だったと思う)

練習して。きっとみんな上手になれる。」

ってお言葉をいただきました。

Yanaは技術のあるとてもすばらしいダンサーだし、
教えるのも上手な、良い先生でした。
彼女はプロ中のプロだと思います。