子どものバレエ発表会


私の娘はバレエを習っているのですが、娘が所属するバレエ団では
毎年秋に発表会があります。
5歳の秋に、彼女は生まれて初めての舞台に立ちました。

まず感想をから言うと、

とっても上手でした!! (親バカ)

かわいい振り付けなのですが、踊っている姿を見て、
なんだかウルウルきてしまいました。
横を見ると他のお母さんたちも号泣。

なんだか、子どもの習い事って親の自己満足な部分も多いですが、
一生懸命な姿を見るとやっぱり感動してしまいます。
これまでの大変だったエピソードも多々あるので、
よくここまでやり遂げたな―という想いもあったからなのです。

元々、私の娘がバレエを始めたきっかけは4歳の時、幼稚園の仲の良いお友達が
他のバレエ教室で習い始めたことでした。
「私もやってみたーい」
と軽いノリで言われましたが、
お友達のママから発表会の金額を聞いてビックリしていたので、
もうちょっとお安いだろうと思われる、他の教室の体験レッスンに参加しました。

私自身が、ダンスを大人になってから始めたので、
もっと早くから始めることができていたらなあと思っていました。
親の勝手ながら、子供には良いスタートがきれるようにとの
想いがあったのも、きっかけの一つです。

体験レッスンではなかなか楽しかったらしく、娘にバレエをさせてみることにしました。

ところが、娘はその日の気分で行ったり行かなかったりを決められると思っていたらしく、
定期的に習いに行くところだとは知らなかった様でした。
乗り気じゃない日は娘は動かないので、
そんな日はレッスンに連れていくことが私はとっても苦痛になりました。

うちの娘は、幼稚園でも団体行動が好きではなく、みんなに合わせる気も
ないタイプの子でしたので、ちょっと心配でした。

特に幼稚園で疲れて帰ってきた日は、行きたくないというので困りました。
まだ小さいので体力もあまりないので仕方ないのですが…。

娘が通うバレエ教室は親が中に入ることはできず、レッスンが終わったころにお迎えに
いくというシステムでした。
「お母さんがいると甘えが出る」からという先生のお考えからでした。

その日も娘はノリ気じゃない日だったらしいのですが、とにかく連れて行きました。
先生に預け、後で私はお迎えに行きました。
すると、娘は床にねっ転がって寝ていました。

先生「お母さん、驚かないで聞いてくださいね。
  今日、〇〇ちゃんが脱走しました。」
私 「えっ!?」

大変驚きました。だって、娘は当時まだ4歳。
玄関には鍵もついてたのですが、他の生徒さんが入る時、
ドアが開いた瞬間にサッと外に出て、
私が時間を潰しているだろう300メートルほど先のお店に向かったようです。
4歳の子が一人で道路を走ってきたのです。

先生は気付いたとたんにお店に向かい、娘を探しに行ったようです。
すると、娘は知らない女の人の手をつかんで泣いていたそうです。
なんとか説得して先生は娘を連れて帰ってきたらしいのです。

私はとにかく平謝りしました。

先生は「気にしないで下さい。私は全然かまいません。」
とおっしゃって下さいましたが、
気まずかったのでしょうか。娘はもう行く気はなくなっていたようで、
たった2ヶ月ほどで結局そのバレエ教室はやめてしまいました…。

私は、色々考えされられました。

先生は娘が人見知りもせず知らない人の手をつかんで、
知っている自分のところになかなか来なかったことに対し、
そうあるべきではないと言われました。
(子どもは人見知りをするのが普通だと)

でも、私は娘が誰に対しても話しかけてお友達になろうとするところは
彼女の長所だと思ってきたので、私が間違っていたのかな?と思ったり。
(ちなみに先生はやさしく、娘が先生を嫌っていたわけではありません。)
彼女にはまだ習い事は早かったのかな?とか。

それで、しばらくバレエはお休みしましたが、
数カ月後に違うバレエ教室の体験も行ってみました。
やっぱり彼女はおどることは好きならしく、やってみたいといいます。

この教室では、親がレッスンを教室の後ろで見学することができます。
新しい先生はとても若いですが、なかなか熱心な方だなと思いました。
娘もここでならできると思ったようで、また通ってみることにしました。

ところがまた、やる気のない日は床に寝そべって動きません。
先生「やる気ないならいいから、後ろで見学しててね」
娘 床でだりーん
先生「〇〇ちゃん、どうするの?!」
先生が怒ります。

って状態が何回か続き、私ももう無理だー!と思いました。
完全に娘に振り回されている!もう嫌だ。
先生、もう辞めます。

って告げた次の週、Nちゃんという強力な助っ人が現れました。
Nちゃんは体験レッスンに来ていました。

Nちゃん「〇〇ちゃん。(うちの娘の名前)一緒にあっちまでいこう!」
遠くを指をさすNちゃん。
娘「うん!」
一緒にスキップをしだしました。二人とも楽しそう。

娘はNちゃんとバレエができることがうれしくて、また頑張る気になりました。
次週もレッスンに行くと、Nちゃんはいません。あれ?

先生「Nちゃんはおうちの都合でレッスンはしないことになりました。」
ガーン…。
お手紙も書いてきたのに。
私「残念だったね」

先生「〇〇ちゃん。発表会どうする?出るとしたら猫の役だよ。」
娘「ねこ?!やりたい!」

…出たいといいます(泣)
今までの彼女に行動からするとまた途中でいやだって辞めるんじゃないか
わたしはとても不安でした。
何度も何度も娘に本気か確認しました。キャンセルできないよって。
とにかく発表会まではがんばる約束をし、参加を決めました。

それからの娘は、人が変わったように真面目に取り組みました。
きっとバーレッスンとか基礎の練習より、曲にあわせて踊るのが
楽しかったのだと思います。

私は振付を覚えるのが本当に苦手ですが、
娘は他の子のパートまで覚えて踊りだしていました。
子どもの覚える能力ってすごいです。

参加者全体での合同練習の教室は別の場所なのですが、
小さい子は重々しい雰囲気がダメでレッスン室に入れない子も
いましたが、人見知りしないせいか娘は平気のようでした。

リハーサルやゲネプロ(舞台での本番さながらの練習)になると、
子供たちもいよいよだ!と感じるようでおふざけもしていません。
子供にとってはフォーメーションでの自分の場所を理解するのは
なかなか難しいかもしれません。
体も小さいので全速力で舞台を走っています。

本番当日は、一日中楽屋に缶詰状態でした。
3歳のネコ役の子はつかれて、楽屋でお昼寝をしちゃいました。
本番は夕方でしたので、後で起きて準備をし始めました。

いよいよ、本番にでチビっこたちがステージに出てきた瞬間に、
観客は湧いていました。
「かわいいー。」
って声も聞こえます。
子供たちは、練習では上手く出来なかったところも本番はバッチリで
さすがだなーと思いました。

娘の幼稚園の先生も気に来て下さっていたのですが、
あまりのきびきびした動きに、「こんなにちゃんとできる子だったとは!」
と思ったそうです。(普段どれだけしまりがないんだろうか…。)

子供たちとしては、もしかしたらよくわからずに発表会に
参加しているのかもしれません。
ただ単にお母さんが喜ぶから、単に出なさいと言われたからなのかも。
でも、これだけ大勢の人を巻き込んで大きなお金も動く中で、
3歳やら5歳の子が立派にやり遂げることができるのはなかなかのものだと思いました。

今回はなんだか娘の自慢話になってしまいました。
でも本当にかわいかったのですー。(笑)